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しきり、仕切る “「しきり」の文化論”

「しきり」の文化論 柏木 博 (著)

「部屋」を壁で区切る、しきり。

「家」を塀で囲む、しきり。

「免疫」という身体と外との、しきり。

「わたし」と「あなた」という、しきり。

「百科全書」または「分類」という、しきり。

「なわばり」または「国境」「地域」という、しきり。

「時間」や「労働時間」という、しきり。

「世間」「外」と「うち」という、しきり。

「家庭」と「オフィス」という、しきり。

「注連縄」「鳥居」「寺門」という、聖と俗のしきり。

「普段着」と「晴れ着」という、衣服のしきり。

「しきたり」という、行為のしきり。

「御簾」「障子」「畳」「玄関」「敷居」「廊下」という、住まいのしきり。




人は、しきることで成り立ち、生きている。

「しきる」とは、その根源的な概念であり、装置であり、思考の方法でもある。

という趣旨によって、「しきり」の旅へ誘う本です。




ここには、結論めいた話や体系だった何かが提示されているわけではありません。

ただ、書物が持つ、知の旅というか、知の遊び、といいますか。

「書物を通じて、知の旅へ四方八方へ連れて行かれる感覚」が非常に刺激的な本と思います。

無数の点を通じることで何かに気づく、何かを深める類いの体験には、書物の楽しさに満ちていると思います。


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