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物語と解放。人はなぜ物語を必要とするのか? “怪物はささやく”

kaibutsu-sasayaku

怪物はささやく

わたしが三つの物語を語り終えたら、 四つめの物語をわたしに話すのだ。

人は、なぜ物語を語るのだろうか?

人は、なぜ物語を必要とするのだろうか?

その確かな一つの理由が、ここには描かれていると思います。




怪物から少年へ提示された、「真実の物語を語れ」と出されたその条件。

なぜ、真実の物語でなければならないのか?

怪物とは、何なのか?

なぜ少年の前に現れたのか?

物語が終盤に進むにつれ、より明らかになる、引き裂かれるような少年の喪失と現実。

そこから見えてくる事こそが物語の本質である事を、文字通り染み入るように感じる事ができると思います。




人が、本当に物語を必要する理由は、間違っても慰めなどではない、という事。

人が、本当に物語を必要とするのは、こころを解放する事であること。

さらに言えば、物語は、自分が自分として生きつづけて行ける為に存在する、という事。

それが、この物語を通じることで、全身で受け止められるのではないかと思います。

物語は大事な意味を持っている。

時には、この世の何より力を持つこともある。そこに真実が含まれているならば。

中学生の課題図書として挙げられる事の多い本だそうですが、この本は大人にこそ読まれるべき本であると思います。

本当におすすめの、素晴らしい物語です。


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