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欧文書体の系譜ー「カタチ」のうつりかわりから文字を知る

文字とは「読む」ためのツールです。

しかしながら文字には「読んで→分かる」というプロセスの前に、「見て→感じとる」というステップと役割があります。
例えば、スーパーのPOPで使用される書体と、結婚式で使用される書体とに違いがあるのは、「読む」こと以前に「見る」ことを通じて、伝えたいことやそのトーンが、ビジュアル・コミュニケーションとして成立しているからでもあります。

言い換えると、「文字のカタチ=書体」とは文章のインターフェースであり、書体はその役割を担うもの、と位置づけることが出来るでしょう。世の中に様々な書体が満ち、使い分けられている理由は、そこにあります。

そう考えると、文字を使って誰かに何かを伝えるという事において、書体への理解というのはその根幹にあたる基礎教養と捉え直す事ができるでしょう。
特に、大量の文字情報と多様な書体に溢れた現代においては、特定の文脈と目的に沿い、書体を意図的に選択してコミュニケーションを図れる事とは、デザイナーのみならず誰にとっても重要なスキルと言えます。

ということから、改めて文字の「カタチ」のうつりかわりから系譜を知るための入り口として、簡易的なマップを作ってみました。

(なお、まずはA3一枚で欧文書体の流れを俯瞰できることを目的にした事から、各補足説明は排し、ある程度アバウトな体裁にしています。
折を見て、補足情報を含めながらインフォグラフィック的な作法でまとめ直すかもしれません。)

typeface_Timeline

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「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」というドキュメンタリーがあります。
かつてスペインにあった年間200万件の予約が殺到し、世界一予約のとれない三ツ星レストラン「エル・ブリ」。その料理長を務めるフェラン・アドリアの創造性のエッセンスを垣間見ることができる、刺激的なドキュメンタリーです。



ここで明らかになる「エル・ブリ」の創造性への秘密は、大きく2つがあります。
1つ目が、あらゆる食材への深い理解。
そして2つ目が、他の素材との相性をめぐる想像力と、新たな組み合わせを求める徹底的な試行錯誤。
この2点です。

少し大げさかもしれませんが、文字で何かを伝えようとする人にとって書体の歴史と背景を知ることは、この「エル・ブリ」で言うところの食材のうち、例えば魚類を知り抜くことと同一、とでも言い換えられるかもしれません。



参考文献







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欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)
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