Design
Leave a comment

しっぽが付与される事で生まれる、モノとしての機能と情緒の変化 “SHEEP”

デンマークのインテリアブランド、NORRMADE(ノルメイド)による、「SHEEP(ひつじ)」と名付けられたチェア。

norrmade_sheep_02
曲線で形成され、さらにレザー素材でつくられた「しっぽ」を連想させるひもが付けられていることで、それが動物であるかのような愛らしさがチェアに与えられています。

そしてこの「しっぽ」は、あたかも自分のペットのように、飼い主(=使い手)へひっぱってさまざまな場所へ移動することをアフォードしています。

norrmade_sheep_05
恐らく「移動するチェア」というコンセプトが中心にあったうえでの、「しっぽ」という手段であろうと思います。

一方で、「どんなモチーフを、どの抽象度で与えれば、その家具に動物のような愛らしさが発生するのか?」という対象認識への実験のようなせめぎあいもここではなされており、そこに特に興味を覚えます。
角がやさしく落とされた、ころんとした形状などにも、それが象徴されています。

さらに違う視点で言えば、「ペット的な愛らしさを付与すると、モノへの愛着はどう変化するのか?」という実験意志すら読み取ることも出来ます。

「移動してこのモノは使ってくださいね」や「モノは大事に使ってくださいね」だけの、単体では機能しえないメッセージを、「しっぽ」を与えることで機能的/情緒的に変化を与え、着実な行動へとむすびつけていく。

「形状からのアプローチ」の例として、一つの面白い試みと思います。

NORRMADE


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です