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[価値を作る] ゴミを拾う精度を上げるのでなく、むしろ拾ってもらうゴミ箱 “Sociable Trash Box Robot”

「ゴミの収集」というテーマに対して、より高度なロボットを実現していく。

このテーマに対して普通に考えようとすれば、
ゴミを見つけ出すための画像処理やセンサー、上手に拾い上げ収集していくためのロボットアームや指、といったさらに高度な技術を使い、なんとかそれを実現しようとしていく。つまり「よりゴミを拾う事そのものの精度を上げていく」視点で、開発を進めることになるんじゃないかと思います。

が、そうでなく「むしろゴミ箱が、人に拾ってもらうための存在になってしまおう」という真逆の考え方で行われた面白い試みが、豊橋技術科学大学の岡田研究室による、研究プロジェクト「Sociable Trash Box」です。



かわいいですよね。
よちよちと幼児のように歩くことで、人側から歩み寄って、ちゃんとゴミを捨ててあげなきゃ、という気分になってしまいます。
ちょうど、幼児に対し大人たち側が歩み寄り、気配りするかのように。


ゴミを捨てる事をとにかく便利にしたい、楽にしたい。

機能を追求する視点だけで考えようとすると、それは究極的に「なんでもかんでもゴミ箱まかせにしてしまおう」という回答に行き着いてしまうように思えます。
これはゴミ箱に限らず、あらゆるプロダクトに対して当てはまる事かもしれませんが。

人はゴミに関与しなくなり、ゴミ箱にすら関心も示さなくなる。
一見、それは便利に見えるかもしれませんし、快適に見える未来かもしれません。
が、ゴミと人との関係性、人とゴミ箱との関係性において、それはオーバースペックすぎる機能なのでないか?
そもそもその未来的な光景自体が豊かと言えるのか?
そういった問いかけをこのプロジェクトは発している、ようにも見えてきます。

機能によって、人とゴミ箱との距離を遠めるのでなく、
スキや愛らしさによって、人とゴミ箱との距離をむしろ縮めていく。
それによって、人とゴミとの関係自体も問い直す機会をつくる、そんな問題提起です。

これは、いわば現代における便利病と言うか「とにかく機能を高めていこう」という発想から抜け出るための、とても分かりやすい例を示してくれるプロジェクトと思います。


Via : ::icd-lab:: Sociable Trash Box


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