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デザイン視点からの、Re – All In One “Just In Case”

万一地震が起きた時、ぱっと「とりあえずこれだけ持ち運べればOK」という、防災グッズ。

一見、そのグッズに求めるニーズには、実用性以外の要素が入り込む余地などないように思えます。
それに直面した際、どれだけハードな状況になろうとも生きる事ができるよう、役立てる機能が用意されている事!かつ持ち運びやすい事!以上!というように。

が、この防災グッズの最大のジレンマとは、「これが購入され、自宅へしまわれるのは、平時の際である」という点でしょう。
例えば、身近で大きな災害が起きた直後などは、あまり大きな心理ハードルなく購入へ至る事になるかもしれませんが、一旦記憶が薄れ、平和な状況になってしまうと、恐怖訴求だけでは、なかなか触手が動いてもらえないというのも事実です。

では、防災グッズを一家に一つ用意してもらうには、他にどのような切り口があるのか?
それをデザイン視点から切り込んだのが、メキシコの広告エージェンシー「MENOSUNOCEROUNO」による、「Just In Case」なるプロダクトです。

Just In Case1

Just In Case2

Just In Case4

ちなみにその内訳は、以下のような内容です。

1|チョコレート

Just In Case-01

2|ノートとペン

Just In Case-02

3|ナイフ

Just In Case-03

4|マッチ

Just In Case-04

5|お酒

Just In Case-05

6|1Lの水

Just In Case-06

内容としては正直、明らかに持ち運びにくそう、かつ、防災グッズとしての機能も不足しており、有事へのリアルな想像が行き届いていない印象があります。
見た目だけちょっといい感じにしただけな、デザインの間違った行為の結果とでも言いますか。
ただ、All in One を魅力的に伝えるという意味で、この切り口、とても参考になるものはあると思います。

この考えを延長すれば、
ミニマムパッケージとしてまずはグッズの再厳選と、運びやすいパッケージで提供し、機能はまず担保する。
そのうえで個別に追加で付け足せるオプションパーツないし容量ごとでの違いを用意し、パッケージングできる袋も複数パターン用意する。
などのサイズ展開を行う事で統合化されたプロダクトが提供できれば、一つの市場が作れるくらいに魅力的になる気がします。

ワンパッケージ化が浸透できれば、子供用、女性用、といった切り口でも分けられそうですし、もちろん国ごとによるカルチャーの違いや、天災の違いもあるでしょうから、さまざまな拡張の仕方が考えられそうですし。

という脇道はこれくらいにして、ともあれ All in One が持っている可能性を、デザイン視点から改めて見直してみるという切り口には、魅力的な発見が生まれる機会がありそうに思えます。

MENOSUNOCEROUNO “Just In Case”


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